妊娠中は、ホルモンバランスや体調の変化によって、口腔内に特有の疾患やトラブルが起こりやすい時期になります。また、歯周病を患っている妊婦さんは、健康な妊婦さんと比べて早産・低体重児出産などのリスクが高まるという報告もあります。妊婦歯科とは、このような妊娠中特有の口腔内環境やリスクに対応した歯科治療のことを言います。妊娠中はいつも以上に口腔内のケアをすることが重要です。
妊娠中は歯科治療を受けることができないと思われがちですが、妊娠中期(妊娠5~8ヶ月)であれば通常の治療が可能です。妊婦歯科では、赤ちゃんの安全を考えた治療を行うことはもちろん、10カ月という長い妊娠期間を安心して過ごしていただけるよう、妊娠期特有の口腔ケアやアドバイスを行います。安全な出産と生まれてくるお子さんの健康のために、妊娠中や妊娠前からの予防・ケアでお口の健康管理に取り組みましょう。