〒331-0812埼玉県さいたま市北区宮原町2-21-1
048-729-8241
予防歯科
患者様それぞれの口腔環境やライフスタイルに合わせたメインテナンスの期間設定やセルフケア方法の提案を行います。歯科衛生士が丁寧にカウンセリングを行い、日常的なケアから専門的なクリーニングまでサポートいたします。
長くご自身の歯を保つことで、食事や会話を存分に楽しむことができます。当院では、“痛みが出てから治療をする”のではなく、“病気を未然に防ぐ”という考え方を大切にし、患者様が末永く健康なお口の状態を維持できるよう一緒に取り組んでいきます。
定期検診や予防処置を通じて、お口の中の健康状態を常に把握しておくことが重要です。早期発見・早期治療を徹底することで、将来的な治療リスクを減らし、快適な口腔環境を保つサポートをいたします。
予防歯科とはむし歯や歯周病をはじめとする口腔内の病気を、未然に防ぐことを目的とした取り組みです。この予防の概念は、日本では残念ながら、まだあまり定着していませんが、欧米諸国では歯の健康を大切にする文化が根付いており、大きな成果をあげています。繰り返し治療を行うと、歯の寿命は徐々に短くなってしまいます。トラブルを未然に防ぐ予防とメインテナンスは、歯の健康を守る上で非常に重要です。
定期的なメインテナンスと日々のご自身でのお手入れ（セルフケア）を両立し、全身の健康維持とともに、生涯ご自分の歯でおいしく食事ができるように一緒に頑張っていきましょう。
予防歯科の中心となるのは、定期的なメインテナンスとセルフケアです。
定期検診とメインテナンスを受けることは非常に大切ですが、患者様ご自身による日々のセルフケアもしっかり行われていないと、次の検診までの期間に、口腔内の環境は悪化してしまいます。また歯科医院でメインテナンス時に歯科衛生士が行うプロフェッショナルケアでは、セルフケアだけでは取りきれない歯垢や歯石などの汚れを、専用の器具を使って徹底的に落としていきます。このようにセルフケアと定期的なメインテナンスは互いに補完し合う関係にあり、それぞれを確立することで、口腔内の健康を最大限に保つことができます。
予防で大切なことは、まず患者様ご自身で行う日々の口腔ケア（セルフケア）です。主に歯磨きや、歯間ブラシ、デンタルフロスなどを使用して、食べかすや歯垢を除去することがセルフケアに該当します。しかし、セルフケアだけでは歯垢や歯石を完璧に全て取り除くことは難しいです。そこで取りきれなかった歯垢や歯石を除去するために歯科衛生士による定期的なプロフェッショナルケアが必要になります。
また歯科医師や歯科衛生士の目で、口腔内の状態を診断し、患者様の生活習慣や口腔内の状態、リスクなどを把握し、適切な治療やケアを提供することにより、早期発見、早期治療にも繋がります。
喫煙や偏った食事などの生活習慣や、糖尿病などの全身疾患を有する場合は、むし歯や歯周病の悪化するリスクが上がるため、良好な状態を維持するために、これらのリスクに対する指導や管理を行います。
口腔内診査、歯周病検査
むし歯、歯周病、その他の口腔内の病気を早期発見し、最適な予防計画をご提案するために、口腔内の視診、写真撮影、歯周ポケット（歯と歯茎の隙間）検査などを行い、口腔内全体の状態を把握します。必要に応じてレントゲン診査も行います。
スケーリング(歯石取り)
歯石は歯垢が石灰化してできた硬い塊のことで、歯みがきなどの通常のセルフケアでは除去できません。スケーラーという歯科医院専用の器具を使用して、歯の表面や歯周ポケット内にある歯垢や歯石を徹底的に取り除きます。歯周病を改善する治療としても行います。
PMTC（Professional Mechanical Tooth Cleaning）
PMTCとは、歯科医院で専用の機器を使用して行う歯のクリーニングです。日々のセルフケアでは落ちない歯の汚れや歯垢などを徹底的に綺麗に除去していきます。このクリーニングによって、歯の表面が滑らかになり、汚れの再付着の予防も期待できます。
歯磨き指導
一人ひとりお口の環境や歯並びも違いますし、歯みがきの仕方にも癖があります。歯みがき指導では、各患者様に合わせた歯みがきの方法や、歯ブラシ、歯間ブラシ、フロスの選び方などをお伝えし、ご自宅でのセルフケアをより効果的に行えるようにサポートしていきます。
エアフロー
微細なパウダーをジェット水流で吹きつけて、歯の表面や歯間の汚れを落とすクリーニング方法です。パウダーによる洗浄のため、歯や歯茎、被せ物などに優しく負担をかけずに、短時間で効率的に汚れを除去できる点が特徴です。洗浄用パウダーは矯正器具やワイヤーの間にも入り込めるため、歯のクリーニングがしにくくむし歯のリスクが高まる矯正中の方にもお勧めです。
フッ素塗布
フッ素はお子さまのむし歯予防のために塗るもの、と思われる方もいらっしゃると思いますが、大人のむし歯予防にも効果的です。フッ素はむし歯菌から作られる酸の生成を抑制する効果や、酸に溶け出した歯の成分を再石灰化する効果、歯を強くする効果が期待できます。
定期検診とメインテナンスを受けることは非常に大切ですが、患者様ご自身による日々のセルフケアもしっかり行われていないと、口腔内の環境は悪化してしまいます。セルフケアを日々しっかり行うことで、むし歯や歯周病の原因となる細菌の数を減らし、口腔内を清潔に保ち、予防効果が期待できます。
ブラッシング方法
むし歯や歯周病の原因は歯垢です。この歯垢は丁寧なブラッシングによって、大部分を取り除くことができます。ブラッシングは、磨き残しを防ぐため、1本1本の歯を優しく丁寧にみがくことが基本です。
染め出し液を用いて歯垢を染め出し、磨き残しをチェックしていきます。ご自身では磨きにくい部分を一緒に確認し、お口の状態に合った清掃方法を歯科衛生士が提案します。
デンタルフロス
歯と歯の隙間の狭いところの汚れは、デンタルフロスを使用すると落ちやすくなります。デンタルフロスは、歯と歯のすき間に通して汚れを落とします。歯ブラシだけではなく、フロスを併用することでプラークの除去率がアップします。
歯間ブラシ
歯間ブラシは歯と歯の隙間の広い間の汚れを落とします。様々な太さの歯間ブラシがありますので、ご自分の歯に合ったものを選ぶ必要があります。前歯と奥歯で歯と歯のすき間が異なる場合は、それぞれ太さに合わせて使い分けます。当院では患者様に合った歯間ブラシをご提案いたします。お気軽にご相談ください。
乳歯は永久歯よりもエナメル質、象牙質が薄く柔らかいため、むし歯になりやすく、進行もしやすいことが特徴です。むし歯を悪化させないために、早期発見し、いち早く対応することが大切です。歯科医院で定期検診やブラッシング指導を受け、定期的なチェックをすることが、乳歯を健康な状態で永久歯にバトンタッチさせるために重要です。
歯みがき指導
幼少期のうちから歯みがきの習慣をつけることはとても重要です。お子さまが痛い思いをして歯みがきを嫌がってしまわないように、歯ブラシを少しずつ口に入れて、口の中を触れる感覚に慣れさせていきましょう。また小さい頃はまだ自分だけでしっかりと磨くことは難しいので、保護者の方がしっかり磨けているかの確認と、仕上げ磨きをしてあげることが大切です。歯の生え方や年齢などお子さまの発育の段階によって、その時その時に合ったブラッシングの方法をご提案いたします。保護者の方向けに、仕上げ磨きのコツなどもお伝えしていますので、ぜひご活用ください。
フッ素塗布
(フッ素化物)
フッ素はむし歯菌から作られる酸の生成を抑制する効果や、酸に溶け出した歯の成分を再石灰化する効果、歯を強くする効果が期待できます。特にまだ歯質の弱い乳歯や生えたての永久歯にむし歯の予防効果が大きいとされています。歯科医院で扱う高濃度フッ素は、歯磨き粉などに含まれるフッ素よりも高い効果が期待できます。フッ素塗布によるむし歯予防は、乳歯が生え始める1歳前後から始め、3ヶ月に1回程度、定期的に継続することが効果的です。普段のケアで使用される歯磨き粉やうがい薬なども、むし歯の予防に関わりが深いので、それぞれのお子さまに合ったものをお勧めいたします。
シーラント
乳歯や生えたての永久歯の奥歯は溝が深く、汚れが溜まりやすく、歯ブラシも届きにくいため、むし歯になりやすい場所です。そこであらかじめその溝を、歯科用プラスチックで詰めることにより、むし歯を予防する処置をシーラントといいます。当医院ではフッ素徐放性のシーラント材を使用しますので、溝を守るだけでなく、むし歯の予防効果も高まります。
定期検診
当院では、お子さまが自分から行きたくなるような歯科医院をめざしています。スタッフ一同で、お子さまが楽しみながら定期的に治療を受けてもらえるような雰囲気作りも心がけています。子どものうちから定期検診に通うことのメリットは、むし歯になってもいち早く対応できることにあります。乳歯の健康を維持することで正しく歯が生え変わり、健全な歯並びを導きます。また、むし歯菌をお口の中に増やさないことで、将来のむし歯のリスクを軽減することにも繋がります。他の歯医者さんで治療がうまくいかなかったというお子さまや、小さなお子さまでもお気軽にいらっしゃってください。
むし歯の原因菌は「感染の窓」と呼ばれる19〜31ヶ月の期間に両親（主に母親）から移ると言われていました。むし歯の予防には、まず母子伝播を避けることと考えられていて、母子が食器を共有しないことなどにより、大人の唾液が子どもの口腔内に入らないようにすることが大切と言われていました。しかし、母親からむし歯菌が移る機会が多いものの、両親からだけでなく祖父母、兄弟、友人からの伝播もあります。一方、むし歯原因菌の伝播はない方が良いですが、特定のむし歯菌だけがむし歯を引き起こすわけではないことが最近の研究で、分かってきたため、むし歯を発生させる全ての細菌種が移るのを防ぐのは難しいこと、そして、移ったとしても食事指導や、フッ素の使用、適切なブラッシングによって予防ができるため、それほど神経質になる必要がないという考え方が広がっています。むし歯原因菌を移さないようにするための過度な予防は、親子関係を損なう可能性があることも理由の一つです。ただし、両親のむし歯治療と口腔清掃により、むし歯原因菌の量を減らしておくことは大切です。
TOP