〒331-0812埼玉県さいたま市北区宮原町2-21-1
048-729-8241
小児歯科
小さなお子さまがリラックスできるよう、当院ではご家族も一緒に入れるスペースを設けています。お子さまが安心して治療を受けられるように、親御様と一緒にお口のケアについて学んで頂くことも大切にしています。
いきなり大きな治療を行うのではなく、お子さまの恐怖心や負担を軽減するために、ステップを踏みながら少しずつ慣れてもらいます。治療そのものに対する不安を減らし、通院が苦痛にならないよう工夫しています。
お子さまが将来にわたって健康な歯を保てるよう、嫌な思い出を残さないように配慮しながら治療や指導を行います。院内スタッフも笑顔で接し、歯科医院を“怖い場所”にしないよう努めています。
子どものうちから歯医者に通うことは、将来的に健康な歯を維持していくために非常に重要です。歯は生後約6ヶ月頃に下の乳歯が生えはじめ、2歳半頃までには20本が並ぶといわれています。そして6歳頃から永久歯への生え変わりが始まり、13～15歳頃には、ほとんどの永久歯が生え揃います。そうしたお子さまの歯の成長を視野に入れ、永久歯に悪い影響を与えないよう治療計画を立てながら診療を進めるのが小児歯科の大きな特徴です。
小さなお子さまは一度、嫌なイメージを持ってしまうとなかなか歯医者に来たがりません。まずはそういった壁を作らないために、歯医者に慣れてもらうことから始めます。むし歯、歯周病（歯ぐきの炎症）の予防と治療、歯並びやかみ合わせの矯正などを、成長に合わせて継続的に行うとともに、生活習慣や食生活の改善指導も小児歯科の一環として行っています。成長過程にあるお子さまのお口の中に関して、不安やお悩みがございましたらお気軽にご相談ください。
このようなお悩みや症状がありましたらぜひご相談ください
お子さまの歯の健康は長い目で見ていくことが大切です。ぜひ私たちと一緒にお子さまの歯を守っていきましょう！
お子さまに歯医者を嫌いならず来て頂くために、まずは歯医者での治療が嫌な思い出にならないよう、丁寧で負担の少ない治療を心がけています。むし歯が大きい場合などは、治療中の痛みを抑えるため、麻酔を使用した治療が必要になりますが、注射の麻酔はほとんどのお子さまが苦手だと思います。当院では歯茎の感覚を鈍くする塗る麻酔や、極細の針、麻酔液を体温と同じ温度に温めておくなど、麻酔注射の痛みも極力抑えるように治療を行っておりますのでご安心ください。また小さなお子さまにとっては長い時間、治療を受けることもストレスになりますので、1回の治療時間をできるだけ短くできるよう心がけています。
乳歯は永久歯よりもエナメル質、象牙質が薄く柔らかいため、むし歯になりやすいです。また、痛みなどの自覚症状もほとんどない状態で急速に進行するので、神経がむし歯菌に侵食されるまでの時間も早いです。歯の溝の奥や歯と歯の間から無症状で進行することもあり、外からではほとんど気づかないこともあります。また、乳歯がむし歯になると、口の中でむし歯菌が増え、新しい永久歯もむし歯になりやすくなります。乳歯のむし歯が大きくなると、後から生えてくる永久歯や歯並びにも悪影響を与えます。
むし歯を悪化させないために、早期発見し、いち早く対応することが大切です。歯科医院で定期検診やブラッシング指導を受け、定期的なチェックをすることが、乳歯を健康な状態で永久歯にバトンタッチさせるために重要です。
むし歯の治療に抵抗がないお子さまの場合は、しっかり削ってむし歯の進行を止めます。可能な限り大きくは削らず、コンポジットレジンという歯科用プラスチックで詰めて、歯の形を整える治療が基本になります。
削る治療ができないお子さまの場合は、むし歯菌の働きを抑えるフッ素を持続的に放出するフジナインというセメントでむし歯を塞ぎ、生え変わりまで経過観察を行います。
器具がお口に入れられず、全く治療ができないお子さまの場合は、歯磨きやフッ素を塗る練習から始めます。無理をせず、歯医者に通うことに慣れてから、徐々にできる治療を進めていきます。
むし歯の原因菌は「感染の窓」と呼ばれる19〜31ヶ月の期間に両親（主に母親）から移ると言われていました。むし歯の予防には、まず母子伝播を避けることと考えられていて、母子が食器を共有しないことなどにより、大人の唾液が子どもの口腔内に入らないようにすることが大切と言われていました。しかし、母親からむし歯菌が移る機会が多いものの、両親からだけでなく祖父母、兄弟、友人からの伝播もあります。一方、むし歯原因菌の伝播はない方が良いですが、特定のむし歯菌だけがむし歯を引き起こすわけではないことが最近の研究で、分かってきたため、むし歯を発生させる全ての細菌種が移るのを防ぐのは難しいこと、そして、移ったとしても食事指導や、フッ素の使用、適切なブラッシングによって予防ができるため、それほど神経質になる必要がないという考え方が広がっています。
むし歯原因菌を移さないようにするための過度な予防は、親子関係を損なう可能性があることも理由の一つです。ただし、両親のむし歯治療と口腔清掃により、むし歯原因菌の量を減らしておくことは大切です。
歯みがき指導
幼少期のうちから歯みがきの習慣をつけることはとても重要です。お子さまが痛い思いをして歯みがきを嫌がってしまわないように、歯ブラシを少しずつ口に入れて、口の中を触れる感覚に慣れさせていきましょう。また小さい頃はまだ自分だけでしっかりと磨くことは難しいので、保護者の方がしっかり磨けているかの確認と、仕上げ磨きをしてあげることが大切です。歯の生え方や年齢などお子さまの発育の段階によって、その時その時に合ったブラッシングの方法をご提案いたします。保護者の方向けに、仕上げ磨きのコツなどもお伝えしていますので、ぜひご活用ください。
フッ素塗布
(フッ素化物)
フッ素はむし歯菌から作られる酸の生成を抑制する効果や、酸に溶け出した歯の成分を再石灰化する効果、歯を強くする効果が期待できます。特にまだ歯質の弱い乳歯や生えたての永久歯にむし歯の予防効果が大きいとされています。歯科医院で扱う高濃度フッ素は、歯磨き粉などに含まれるフッ素よりも高い効果が期待できます。フッ素塗布によるむし歯予防は、乳歯が生え始める1歳前後から始め、3ヶ月に1回程度、定期的に継続することが効果的です。普段のケアで使用される歯磨き粉やうがい薬なども、むし歯の予防に関わりが深いので、それぞれのお子さまに合ったものお勧めいたします。
シーラント
乳歯や生えたての永久歯の奥歯は溝が深く、汚れが溜まりやすく、歯ブラシも届きにくいため、むし歯になりやすい場所です。そこであらかじめその溝を、歯科用プラスチックで詰めることにより、むし歯を予防する処置をシーラントといいます。当医院ではフッ素徐放性のシーラント材を使用しますので、溝を守るだけでなく、むし歯の予防効果も高まります。
サホライド
フッ素と銀を含んだフッ化ジアンミン銀という化合物が含まれるお薬です。殺菌作用があり、むし歯菌の働きを抑制し、むし歯の進行を抑えることができます。初期のむし歯であれば、歯を削らずに、サホライドを歯の表面に塗布することで治療が可能です。ただし、サホライドを歯に塗布すると歯に銀が沈着して黒く変色します。そのため、生え変わる乳歯の場合にのみ使用します。
個人差がありますが、歯を削る治療は、小さなお子さまにとって負担の大きな治療となり、嫌がるお子さまを無理やり押さえつけて治療をすると、歯科恐怖症になってしまう恐れもあります。当院では治療の難しい小さなお子さまの乳歯の軽度のむし歯には、歯を削らずにできるサホライドによる治療を選択することもあります。
定期検診
当院では、お子さまが自分から行きたくなるような歯科医院をめざしています。スタッフ一同で、お子さまが楽しみながら定期的に治療を受けてもらえるような雰囲気作りも心がけています。子どものうちから定期検診に通うことのメリットは、むし歯になってもいち早く対応できることにあります。乳歯の健康を維持することで正しく歯が生え変わり、健全な歯並びを導きます。また、むし歯菌をお口の中に増やさないことで、将来のむし歯のリスクを軽減すことにも繋がります。他の歯医者さんで治療がうまくいかなかったというお子さまや、小さなお子さまでもお気軽にいらっしゃってください。
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