〒331-0812埼玉県さいたま市北区宮原町2-21-1
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インプラント
当院では、日本口腔インプラント学会より認定を受けた専修医がインプラント治療を担当しており、専門的な知識や豊富な臨床経験を基に、患者様それぞれのお口の状況に合わせた最適な治療計画を立案いたします。
3次元的な情報を得ることができるCT撮影を行ったうえで、デジタルシミュレーションやサージカルガイドを駆使して治療を進めます。これにより、インプラントを埋入する位置や角度を正確に把握することができ、安全性を高めながら、より精密な治療結果を目指します。
インプラント治療は埋入後の定期的なメインテナンスが重要となります。当院では、患者様一人ひとりの生活習慣やお口の健康状態に合わせて、クリーニングやセルフケアの指導を行い、インプラントが長く機能し続けるよう丁寧にフォローいたします。
歯を失った際の治療法は入れ歯（義歯）やブリッジが一般的でしたが、近年、第3の治療法として、機能回復力が他の方法に比較して高く、両隣の歯を削らないでできるインプラントが普及してきています。
インプラントは、チタン製の人工歯根を顎（あご）の骨に埋め込み、その土台の上に人工歯を装着することで、天然歯に近い噛み心地を回復することができます。部分入れ歯やブリッジとは異なり、治療後の予後において生存率も高い治療法です。
インプラントは、他の治療法に比べて安定感や使い心地が良いとされています。人工の歯が骨の中に直接固定されたインプラント体に支えられるため、入れ歯のように歯が動いたりすることがなく、硬いものを食べたときの違和感や痛みを感じることなく、ご自身の歯に近い感覚で咬むことが可能です。まずは、お気軽にご相談ください。
インプラント治療を行うにはいくつかの条件があります。まず、インプラントを埋入する部分の歯槽骨が健康であることです。顎骨の量が足りない場合は、骨を補う「骨造成」が必要になります。神経や血管との位置関係や歯周病の進行程度なども評価する必要があります。歯の欠損部にインプラントを入れるスペースが不足している場合には、矯正治療などを先にしないと、すぐに手術できない場合もあります。
またインプラントは外科手術のため、全身の健康状態が良好である必要があり、持病（心疾患、糖尿病など）がある場合、併発症や感染症のリスクなどの理由で、施術が難しいことがあります。顎骨が発育途中の子ども〜若年者にも適していません。
術後、歯科医院での定期的なメインテナンスと、ご自身での毎日の丁寧なブラッシングも大切です。これらをきちんと行わないとインプラントの歯周病であるインプラント周囲炎を起こし、インプラント周囲の骨が減少し、咬む力を支えられなくなってしまうこともあります。
インプラントは基本的に3つのパーツからできています。土台となるのが歯槽骨に埋め込むインプラント体と呼ばれる人工歯根です。材質はチタンあるいはチタン合金で、様々な長さや太さがあり、骨量や骨幅、埋める位置によってちょうど良いものを選択します。その上に上部構造と呼ばれる人工の歯をかぶせます。材質はセラミック（陶器）、ジルコニア、ハイブリッドセラミック（セラミックで強化されたプラスチック）などがあり、硬さ、摩耗性や色調に違いがあります。人工歯根と上部構造の間にはアバットメントという部分があり、2つを連結する役割を担います。
部分入れ歯やブリッジのように周囲の歯を削る必要がありません。結果、ご自身の歯に侵襲を与えることなく歯の機能を回復できます。
天然歯のように噛む力を顎の骨が直接受け止めるため、残存歯への過剰な負担を防ぐことができます。
インプラントと顎の骨が結合するため、入れ歯などでは味わえない天然歯に近い噛みごたえが期待できます。
顎にインプラントを埋め込むので外科手術が必要であること、インプラント体が骨と結合するまでの待機時間も要するため、治療期間が長くかかります。
健康保険の適用外で自費診療になるため、治療費が高額になります。医療費控除対象。
糖尿病などの全身的な疾患や、顎の骨の状態がよくない方は、治療に制限がかかります。事前にご相談ください。また、成長発育中の子どもや若年者には適していません。
ご自身の歯の治療
インプラントはむし歯になることはありませんが、歯周病に罹患してしまう可能性があります。インプラント手術の前には、歯周病の検査を行い、他の歯の状態を確認し、口腔内の環境を整える必要があります。歯周病治療やむし歯治療を先にしっかり行い、口腔衛生環境を整えることで、手術後のインプラントが長持ちするように準備をします。
歯科用CT、模型による精密検査
インプラント治療を行う際はまず、歯科用CTを用いて、お口の状態を正確に把握することが重要です。CT検査ではスキャンしたお口の中のデータを3D化し、コンピュータ上で、埋入する部位の骨の状態（質、厚み、高さ）や血管の位置などを確認し、手術のシミュレーションを行います。この検査結果に基づいて最適な治療計画を立案します。内容はカウンセリングで丁寧に説明いたします。カウンセリングでは治療へのご希望やご不安などもうかがいますので、遠慮なくお話しください。
インプラント治療に向けた前処置
CT撮影、模型による精密検査の結果、骨の量が大幅に不足している場合は、インプラント埋入手術前に、骨移植の治療が必要になる場合があります。
インプラント手術
術式には手術を1回だけで行う1回法と、2回に分けて行う2回法があります。この2つの術式どちらで施術を行うかは、ケースによって選択いたします。局所麻酔後、インプラント体を埋める部位の粘膜を切開し、骨を露出させて専用ドリルで穴を開けます。そこにインプラント体を埋め込みます。インプラント体を埋め込んだ後、上部の穴にカバーを装着し、切開部を縫合します。1回法では、粘膜の上にインプラントが露出するように縫合します。2回法では粘膜を元通りに合わせて縫合するので、インプラントは粘膜の下に完全に覆われている状態になります。その後、インプラント体が周囲の骨と結合するのを待つ期間に入ります。（おおよそ2〜6ヶ月間）
2次手術（2回法の場合）
インプラント体が骨と結合する治癒期間の経過後、インプラント体のカバーの上の粘膜を切開し、カバーをヒーリングキャップに交換をして、粘膜からインプラントの頭出しを行います。
人工歯の作製と装着
1回法の手術または2次手術後、歯肉の状態が安定したら、型取りをして仮歯を作製します。仮歯で実際に使用して頂くことで、かみ合わせや舌の違和感、頬を噛むなどの不具合がないかを確認し、機能性や審美性において問題のない形を決めます。仮歯の形が決まった所で、本歯に移行していきます。
本歯の作製
問題のない仮歯の形態を、本歯に反映させて作製をしていきます。一度使用して頂いた形に近づけて作製するので、違和感のない、より精度の高い上部構造を入れることが可能です。
インプラント治療後のメインテナンス
インプラントを長持ちさせるには患者様ご自身による適切なセルフケアも重要ですが、定期的なメインテナンスが非常に大切です。メインテナンス時の清掃は歯科衛生士が専用の器械、器具を使用して行い、インプラント周囲のセルフケアの方法も説明いたします。また、定期的にかみ合わせの確認やレントゲン撮影をしてインプラント体の周囲骨の状態などを診査します。インプラントは歯周病と似た状態である「インプラント周囲炎」になることがあるため、これを早期発見し、初期の段階で食い止めることが、インプラントを健康に保つために必要です。メインテナンスの頻度は、口の中の清掃状態、全身の健康状態、歯周病のリスクなど患者様それぞれの状況を考慮して決定します。
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